2010年6月12日

ウガシャツ工場見学(午前中)③

やっと、GAME内にある銀行の支店に。

長蛇の列を待ち続けること、数十分。

遂に、お酒が原因で別れた彼女(カード)と再会!
これで借金苦から脱出して、二人の幸せな関係を取り戻せる。。。


が。
変更前の暗証番号を尋ねたところ、
「カードを作った本店に行ってくれ」
と、キャッシュディスペンサーの指示よりも冷たい返事。


前述のタコのせいで想像以上に時間を食ったので、結局本店には行けず。
・・・一度壊れた関係は、そう簡単には修復不可能という事か。

こうして午前中は、暗証番号の分からないATMカードとタコとのドライブで終了。

ウガシャツ工場見学(午前中)②

この日も街でマタツを探し歩いて、"GAMEに寄るから乗ってけ"と誘そうコンダクターのマタツに乗って、いざ出発。




荒い運転に揺られる事、約1時間。




全く着く気配なし。
いくら前回全力で寝てたとはいえ、同じ街中にそんなかかるわけない。
さすがに不信に思い、コンダクターに尋ねてみた。

"You're lost" の返事+ヘラヘラ顔。

しかも、このマタツはカンパラを出てムコノ県に向かっているらしい。
ちょっと待て、こちとらGAMEに行きたいのであって、ムコノ県じゃない。

彼曰く、乗り続けていればカンパラに引き返すのでGAMEにも着けると。
それなら、着くまであとどれくらい時間がかかるのか尋ねてみた。

"It takes 2 hours" の返事+チャラチャラ顔。




貼り直しの切手どころか、人気のソフトクリームより舐められた。

俺様ルールの中に、
『"プライドが無さ過ぎる"、"常識から外れている"、"人を傷つける"

この三つが揃う時は心からブチギレて良し』
というのがある。
このタコにはこのルールが適用可能だったので、しっかり日本語でブチギレた。

結局、道の途中で降ろさせ(そこまでの金額はしっかり取られた)、
反対の道路で違うマタツを拾ってカンパラに逆戻り。
疲労を拾う。

ウガシャツ工場見学(午前中)①

この日は、ウガンダの繊維・服メーカー、フェニックス社の工場見学。

ただ午前中は自由時間だったので、紛失したATMカードを奪還すべく一人でGAMEショッピングセンターへ。


ウガンダでは、トヨタの中古ハイエースを使った"マタツ"と呼ばれる乗合いタクシーが市民の重要な交通インフラなのだ。街中ではマタツが街中をグルグル回ってバスの役割を担い、長距離移動の場合もマタツが電車代わり。



マタツは運転手とコンダクター(客引き+精算係)の二人一組で営業。
乗車前にコンダクターに行き先を告げ、その場所に着いたらコンダクターが声をかけて降ろしてくれる。もちろん、乗客が声をかけて自由に降りる事も可能だ。



マタツの悪名高い所は、
・乗客で一杯になるまで発進しない
・コンダクターの言い値で、たまにちょろまかされる
・ハイエースに20人くらい、ぎゅうぎゅう詰めで乗る
・(運転手にもよるが)運転が荒い
・追突された時の死傷を避けるため、なるべく後ろには乗ってはいけない(協力隊員のみのルール)


要は、厄介な乗り物なのだ。
始めは乗るのもビビっていたが、今や慣れたもんでしっかり毎日の"足"。

2010年6月10日

美味しいお米が食べたい④

研究所で研修の面倒を見て下さったのが、
「ミスターネリカ」の通り名で知られるJICA専門家の坪井さん。

【坪井 達史】
1949年大分県出身。
日本大学農獣医学部拓殖学科卒業後、75〜77年協力隊に参加しフィリピンで稲作を教える。
79 ~81年JICA海外長期研修制度を利用し、フィリピンの国際稲研究所(IRRI)で学ぶ。
81年からJICA専門家として、インドネシア、フィリピン、コートジボワール、ガーナ、イランに勤務。2003年からネリカに関わるプロジェクトに参加。04年6月以降ウガンダを拠点とし、東南部アフリカのネリカ米普及に携わる。

早い話が、グレートマンなのだ。

驚くのが、話を聞く限り日本にほぼ帰国していない。
まさに世界を股にかける男。
そのくせ、しっかり所帯持ちなのがまた憎い。

更に驚くのが、Newsweek誌の「世界が尊敬する日本人 100人」にも選出されている。
つまり、北野武、白洲次郎、徳川家康、益川敏英、高木正勝、トクマルシューゴ、カワイイ大使(外務省が任命したポップカルチャー発信使)、サツマ(温習ミカン。欧米で「サツマ」といったらミカンのこと)と肩を並べる存在という事だ(毎年思うが、あの選出基準は謎過ぎ)。


農家のおっさん特有の素っ気なさと頼り甲斐を兼ね備えている坪井さん。
広大な風景を背に煙草を吹かす姿には、女性でなくても痺れてしまう。




印象的だったのは、その日の研修終了間際の話。

”もし自分の娘がアフリカに行きたいと言ったら、絶対反対する”
何が起こるか分からないアフリカなんて危ない所には、自分の子供は行かせたくないのが親心だ、との事(自分の事はさておき)。

「怪我と病気にだけは絶対なるな。
親御さんには心配させるな。」(坪井談)

胸が熱くなるお言葉、まさにグレートマン。

ちなみに、本人は毎日の”卵かけご飯”のおかげで病気にも怪我にも無縁らしい。
日本のソウルフード"卵かけご飯"を食べて僕も強くなります。

美味しいお米が食べたい③

研修は、午前中にネリカについての説明と試験場の見学をして、午後はネリカの田植え実習。

ネリカは陸稲もイケるのだが、今回は水稲を。
もちろん日本で田植えなんてした事ないので、アフリカで田植え初体験。

稲間は均等に、稲は垂直に、植える時は深過ぎず。。。

言うは容易く、行うは難し。

不器用な性分なので、たかが田植えに脳内神経フル稼働。
こうして、僕の田植え童貞はアフリカのナムロンゲで捨てて来ました。




それと、その日はとんでもなく快晴な田植え日和。
加えてここは作物資源研究所、見渡す限りの緑と緑。
その緑とこの日の快晴はベストマッチなタッグなのだ。

慣れない農作業でへばった体にとって、その風景は心やすらぐ一服の清涼剤のよう。













鼻腔の奥をフルオープンにして、深呼吸を一つ。












なんだか、あまりに呑気な世界に酔いそうになった。

でも下手に口先であーだーこーだ言うより、そういう味わい方で良いのかもしれない。

ブルース・リー先生もおっしゃっています。
「考えるな、感じろ」とね。さすが先生、含蓄があります。

2010年6月9日

美味しいお米が食べたい②

車で揺られる事、30分。
ナムロンゲの国立作物資源研究所に到着。

ここで、ネリカについて簡単に。
ネリカとは、英語でNERICA、New Rice for Africaの略称。

アフリカでは、昔からアフリカイネという品種の米が栽培されていたが、後に収量や栽培管理の面で有利なアジアイネの栽培も拡大。ただ、旱魃や害虫なんかの問題山積みでなかなか生産量も上がらず。

そこで、従来のイネの品種改良では達成できなかった特性を持つ品種として、1990年代にアフリカ人の育種家によってネリカが開発された。
従来のイネ品種(アフリカイネ、アジアイネ)と比較して有利な点は、次の通り。
  • 肥料を与えない場合でも、従来のアフリカイネより収量が多い(50%増)。肥料を与えると更に多収になる(最大200%以上)。
  • 在来のアジアイネは栽培期間が120-140日間であるのに対し、ネリカの栽培期間は90-100日間。栽培期間が30-50日程度短縮される。生育が速いことは、雑草との競争でも有利。
  • 乾燥や病害虫に対する耐性を持っている。
  • 米にタンパク質を多く含む。親となったアフリカイネ・アジアイネのタンパク質含量は 8%程度、ネリカはそれよりも 2%ほどタンパク質含量が高い。

早い話が、グレートライスなのだ。

一昨年。
横浜で開かれた第4回アフリカ開発会議(TICADIV)で日本政府は人口増による食料不足をなくすため、アフリカ大陸でコメ生産を10年間に倍増すると公約(懐かしさすら感じる、当時の福田首相)。

問題は、どこから、どうやって米を普及するか。
そこで白羽の矢が刺さったのが、気候が穏やかなウガンダでの、ネリカ米普及だったという訳。

現在では、ウガンダがアフリカでのネリカ米普及の拠点となっている。
                               【ネリカ紹介 完】


肝心のお味について。
お昼に炊きたてのネリカを頂いた所、これが美味。旨いのだ。

それまで僕らは、ドミ近のスーパーで買った”スーパーライス”という名の米を食べていた。
彼がマズイ。炊きたてもマズければ、炊きたての臭いすらマズイ。
いかがわしい名前に負けない、いかがわしい味がするのだ。
けれど、何をトチ狂ったか、僕らは彼を大袋で買ってしまった。
そのため、彼は毎晩食卓に現れ、僕らをゲンナリさせ続けていたのだった。

そんな米を食べ続けたおかげで、舌が若干麻痺していたかもしれない。
ただ、その分を差し引いてもネリカは美味かった。グレートライスだ。

美味しいお米が食べたい①

赴任前研修の一環で、
ネリカ研修@ウガンダ国立作物資源研究所へ。

国立作物資源研究所は、首都カンパラから北方25キロのワキソ県ナムロンゲ村にある。


それまではカンパラ内の渋滞道路しか知らなかったけど、一歩カンパラを出れば、それはもう想像通りのアフリカ道路。



ドーーーーンと真っ直ぐ。


そこを、パーーーーッと駆け抜けるのだ。


後ろに走ってたバイクは、
どう見ても「モーターサイクル・ダイアリーズ」。

やっぱり、真っ直ぐってのは気持ちがいい。