ウガンダには"チガンダネーム"と言う現地名があります。
チガンダネームの文化は、正確にはブガンダ族特有のものらしいけど、ウガンダではブガンダ族が最大勢力なので(ブガンダ族の族言語であるルガンダがウガンダの公用語なのはそのため)、ウガンダ国内どこでも通用する。
また、ウガンダにはチガンダネームや部族とは別に"クラン"という、日本でいうところの"氏"や"屋号"にあたるものもあります。こっちではそれがかなり濃い繋がりを意味し「政治・政党よりも強い結束があるんだ!」と言うウガ人もいる位。
そんなクランはチガンダネームによって、決まっています。
(クランによって使えるチガンダネームが決まっている?)
そして各クランには、犬や猿なんかの動物の意味が込められているのです。
そんなウガンダでの名前について。
初登校した日の校長室。
Mr.チョンドが、僕の名前にイチャモンをつけたのが事の発端。
ちなみに僕の苗字はザ・日本人"タカハシ"。下の名前は凄く単純"ジュン"。
英語で6月を発音できるくせに、何故か"Jun"が言いづらいと文句を言うので、呼び名は苗字で固定された。しかも、"タカ"で固定。
タカハシで生まれて二十数年、人から"タカ"と呼ばれた事は一度もない。
しかも、公式の場では"Mr.タカ"と呼ばれる始末。
うだつの上がらない場末のマジシャンみたいなウサン臭い呼び名に、遺憾の意を表明したのだけど、権力には勝てずあっさり承諾。
それから、2週間後の職員室。
給食のポショ豆と同僚とのお喋りに勤しんでいた時、話題は僕のチガンダネームに。
その頃、僕はまだチガンダネームを授かってなかったので、興味津々で話題にのっかった。
案の定「タカのチガンダネームをつけよう!」という流れに。
みんなでの熟考の末、、、
『ムビル』に決定。ムビルのクランは『マンバ』(ナマズの一種)。
"キャッチーでスマッシュ、そして一握りのパンチをピリリと効かした、ダンディズムを体現したような名前にして!"との僕の懇願を全く無視した、間延びした名前。
それでも先輩がもらった笑えるチガンダネーム、
セガワ(日本人で聞いた事がある)やナマクラ(笑)とかじゃなかっただけマシか。
それからはルガンダ語で自己紹介する時は"タカ・ムビル"で固定してます。
明らかな外人顔で、ルガンダ語を話すだけでも驚かれるのに、チガンダネーム(+クラン)で自己紹介すると、ウガ人から爆笑されて受け入れられる。
誰だって相手にじぶんとの共通点をみつければ、それだけで親近感が泉のごとく湧き出すものだし、友情と信頼が芽生えることだってありえます。そのまま肩をくんで歓楽街にくりだし、マンバに乾杯する夜があったっていい。
実際、仲良い生徒や村人からは「ムビル~!」って呼ばれてます。
"名前"という確かな存在証明をもらって、七輪の上のホクホク焼き椎茸みたいな気分なのです。そら、アカウント名もTaka.Mubiluに変更しちゃうってもんだ。
素敵な名前頂いておめでとうございます
返信削除多分〜 穏やかな声のイメージからではないかしら?
ナマズは水中のフクロウのイメージがあるでしょ?
知恵の神様のように敬愛されてるのかなあ〜
びっくりは名前が海婆と同じなのです〜!@@!〜
六月は発音できて、junは難しいのが面白い♪
海婆
>海婆さん
返信削除そうそう、きっと"穏やか健やかのんびり優しい"ってイメージからきたんでしょう笑。
そして、名前一緒ですか?それはまた奇遇な。
じゃあ、この際ムビルって名乗っても問題ないんじゃなかですかねw?
これですっかりウガンダ人だね♪
返信削除タイにも別名(ニックネーム)があるよ。産まれたときつけられるもので、赤ちゃんがオバケに攫われないように、物や動物の名前をつけるんだって。大人になってもその名前で呼ぶから、同僚でも本当の名前を知らない人もいるんだよ。
私も二本松のタイ人先生に『ミー』ってつけてもらったよ。ちなみに意味は“麺”です(*´∀`*)
>tommy
返信削除そうだねー。しっかりウガ人っぷりが身についてきた今日この頃だよ。
『ミ』ーって超クゥワイー♡!って叫ぼうと思ったら、『麺』って笑。
けど、食事好きのtommyにはありなんじゃない?
タイ麺食べたーい。