2010年6月3日

魂の咆哮


各注射間は時間を置かなくてはならないので、ウガンダ到着後も予防注射は続く。
この日も、新規隊員揃ってカンパラの病院へ。
待たされる事、数十分。
一人ずつ個室に呼ばれ、両腕に二本注射。
けど、個室から出てくる同期の様子が何かおかしい。痛いはずなのに、半笑い。
出てくる言葉が「行けばわかる」

さながら、笑ってはいけない病院@ガースー付属黒光り記念病院。

恐る恐る入ってみると、白衣を来た大きなおばちゃん。
力を入れずに力んでみたものの、、、、、


注射の普通の痛さぶりに、拍子抜け。


が、おばちゃんが注射した箇所を揉みほぐし始めた。
きゅうりと茄子の漬物を揉みほぐすなんて生優しいアレじゃない。
焼く前のパン生地をしっかり引き伸ばす時のアレだ。
「揉む」と言うより「圧迫」の動詞が最適か。
声にならない声であえぎ苦しんだ。

半笑いで退出しつつ、次の同期に告げる。
「行けばわかる」

続、アフリカの病について。

以前、マラリアについて書きましたが、もちろんアフリカにはマラリア以外にも病はあるわけで。

wikipediaのウガンダについての歴史の最新が
2007年11月29日 ウガンダでエボラ出血熱が発生し、51人が感染し、16人が死亡した。新種のエボラウィルスである。
なのが笑えない。誰か編集してくれ。


そんなこんなで、アフリカ渡航前は十本ぐらい予防注射をします。
黄熱病、狂犬病、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、、、、。
立派なヤク中です。

中でも、故野口英世博士で有名な黄熱病。彼への予防注射が尋常じゃない。
図太い針で「何か」が腕に注入されていくのがはっきり実感できる。
「痛い」と言うより、「重い」の形容詞が最適か。

その時の看護師さんの励まし。
「黄熱病の予防薬は一回打てば10年は効果が効きますから安心ですよー」
10年ってのはありがたいんだかなんだか。

2010年5月30日

ウガンダでビール

ある日の昼下がり。
お昼に豪快に食事を作った。そして、昼間っから乾杯。
案の定、NILE SPECIAL一本で酔っぱっぴーの世界に突入。

その後、市街地から少し離れたGAME(ショッピングセンターの名前)に行く事に。乗り合いタクシーで全力で眠るものの、未だ抜けぬよ、アルコール。

GAMEに着いてからATM機でお金を下ろそうとして、
4桁の暗証番号を押すも、間違いの表示が。

「おっかしいなー、確かに誕生日の0507だろー。」
と酔った勢いで押し続けること数回。


カードがATM機に吸い込まれてしまった。


暗証番号を何度も間違えると、セキュリティが作動するらしい。
しかも、暗証番号は銀行側から受け取った当初の番号から変更してなかったみたい。

酔いも冷めるし、財布も冷める。

この日を境に、赴任前にも関わらず同期への借金苦がスタートしたのだった。

ウガンダのビール

ウガンダは、ビールが美味い。
主流は、NILE SPECIALとClub。

アサヒ好きならNILE SPECIAL、麒麟好きならClubと言ったところか。気になる価格は、共に一本2000UGX(ウガンダシリング)。

2000UGXは¥換算で、約100円。
ちなみに1.5リットルの水が800UGX。

面白いのは、
ウガンダは標高1200m前後の高地なので、酔いが早く回るって事。
お酒好きだが極度の下戸という特性を持つ僕には、もう大変で。
ビン一本が分水嶺。

ただ、だいたい人生の大事なことは夜中2時くらいの上野の飲み屋で決まる
という酒飲み思想を持つ身としては、そりゃあ、やっぱり飲んでしまうわけだ。

2010年5月29日

友達からおおげさな宿題をもらった。

「ウガンダから見た日本についてどう思う?」

それ聞くの早くない?天下国家を語れと?
けど、ウガンダに来たばっかだから書ける事、青臭くないと書けないって事もあるよな。
若いってそういうもんだろ?

ま、暇なんだ。

一言二言で済まそうと思ったけど、フルスロットルで書くぞ。
おおげさに聞け。



日本についてどう思うか。
政治については分からん。経済についてもよく分からん。
経済が後退してくのがマズイのは分かるんだよ。
豊かさの実感って相対的な部分があるから、貧しくなっていくってのは辛そうじゃない。
『アルジャーノンに花束を』じゃないけど、昨日できた事が今日できないってのは辛いよな。
けど、小難しいインテリのオナニズムみたいな話を書くのは疲れる。
ウガンダと比較して気づく、そういう話ってのはちょいちょい小出しに書くよ。


そしたら、日本について書くことが全然ないな。

けどなんかね。
途上国とか海外出た途端に
「日本って~だよね」って急に日本語りするの好きじゃないんだよ。
それって、日本も途上国も自分に都合の良い一面的な見方しか見てないように感じちゃって。
一言で済む何かより、複雑な豊かさってあるじゃない?

「う~ん。よくわかんない」だとか、
「考え中です」とか、
「どうなんだろ?」とか、

スカッとしないところから、出汁って効いてくると思うんだ。


それに、その言説の通底には途上国と日本は違うっていう思想がある気がして。
僕は、ウガンダと日本ってそんなに違いはないって思うんだ。
細かく言えばそりゃあ違うけど、人に関してね。

どこいったって、ズルイ人、弱い人、スットコドッコイな人、優しい人ってのはいるし、
誰だって、人は変わらない。それを忘れたら、大事な何かを見落としちゃう気がして。



じゃあ、

「何も変わりませんよー、チャンチャン」

で終わりかって言うと、そうじゃないんだ。




決定的に『僕』は違う。

こっちで生活してると、

中学生の頃、何をするでもなく、
一緒に遠回りして話すだけで満足だったあの頃の気持ち、

久々にあの感覚を思い出すんだ。



あの頃は外の世界ってのはまだ全然広くて、
知らない事だらけだったんだ。
何でもじっっと見て、じっっと聞いて、いちいち面白がってた。


こっちの生活なんてまさにそうで。
こないだ生徒にワケ分からん「Fene」って食べ物を手渡されてさ。
分からないものを口にするって結構、ドキドキよ?
だから、よく噛んで食べたんだ。
したらさ、食べたことない味だけど、美味いのよ、これが。


市場行ったら、村人が何言ってるかなんて全然分からなくて。
だから、じっくり聞く。そうすりゃ、意味だって少しは分かる。
そうしてる内にアダ名でしっかり呼んでくれるようになるんだ。


あと、学校の通勤路にいる犬に萌えてみたり。
アイツの、ときどき上目遣いにこう、人の顔色をうかがってくるときなんて、どことなく『風と共に去りぬ』のヴィヴィアン・リーを彷彿とさせるんだ。


よく噛んで食べる、話す前によく聴く、撮る前によくみる。
世界を感じる解像度がこっちでは高まるんだ。


確かに、ウガンダだからそれが出来るんだって言えばそりゃそうかも。
けど、僕は外の問題を言いたいんじゃゃなくて、中の問題を言いたいんだ。

日本にいたって知らない事だらけだし、再発見が発見を上回ることだって随分ある。


上手いこと言えないけど、
人生ゲームで一番早くあがりを目指すってのもいいけど、
サイコロの凝った振り方を考えたり、
ゲームを進めながらのおしゃべりに楽しみを見つける、
って事かもしれない。



その感じ方は、日本にも持って帰りたいな。

みま君、2010年@コロロから見た日本についてはそんなとこだ。
日本について書くはずが、全く書いてないな。
今度日本の大球団、広島カープの先発陣の危機について熱く書くよ。




そうそう、海を持ってるってかなり大事だぞ、日本。
こっちはすっかり海欠乏症だ。帰ったらさ、海行こう。海。

2010年5月28日

散歩のための散歩②

更に、散歩。
その時、サトウキビの露店販売に遭遇。
ウガンダ人、特に子供はサトウキビをやたら食べる。自分の身の丈よりも長いサトウキビを器用にバリバリとかじる。

それを知っていたから、負けじとバリバリ。

バリバリ、、バリ、、、モショモショ、、、。

いつまでたっても繊維が噛み切れない。
コンブ的な我慢比べかと。
子供に噛み切れるんだからいけるだろうと思って必死にモショモショ。

モショモショ、、
ムシャムシャ、、
クシャクシャ、、

その時の同期の一言。

「それ食べるもんじゃなくて、吸うもんだよ」

その時、事件は起きた


右の写真の真ん中のおっちゃんに注目。
ビシッとこっちを指差し中。

ええ、この後おっちゃんに捕まりました。

おっちゃん: 「お前、何撮ってん?!」
  僕  : 「あー、えー、風景ッス」
おっちゃん: 「嘘こけ!」
  僕  : 「う、嘘じゃないッス」
おっちゃん: 「カメラよこせや!」


・・・・オワタ\(^o^)/


テンパって脳内オワタだらけ。
そこへ、スリッパを片手におばちゃん登場。
必死に言い訳を探す僕らの前で
おっちゃんの後頭部をスパーン!と一撃。

おばちゃん: (`Д´)ノ「お前、何いちゃもんつけてんじゃい?!」
おっちゃん: (-公- ;)「あー、えー、うー」
おばちゃん: ( ´益`)「こいつが迷惑かけてごめんねー。行っていいよー」

おばちゃんのおかげで、なんとか危機脱出。
おっちゃんも随分恐かったけど、おばちゃん迫力あり過ぎ。
アフリカにおいても「母は強し」という事か。