2011年3月3日

GOOD MORNING '11⑳

4日目。

早起きして外に出ると、どーんと夜が明けた。
Siliver Morning
都会の朝と山の朝は随分違う。

都会の朝というのはざわざわと緩慢にやってくる。

はじめは型どおり東とおぼしき空の一角がほんのり明るみ
ゆっくりゆっくり街のあちこちの人間仕掛けや機会仕掛けが起きだしてきて
全体がともかく面倒くさそうに、夜の明けていく手続、順番というものをキチンと踏みながら
悲しいほど律儀に一定のペースで、ぎしぎしと平凡なその日の朝に移行していく。


その点、山の朝なんてのは原則的だ。

暗闇のなかでいっとき山全体の空気が息をひそめ、動きを止める。
すると突然、虹色に近い日の出前の光芒が遠くの山の背からキラリとはじけ
夜の粒子と朝の粒子が眼の前の冷気のなかで激しくまじり合い
それからあとはしばらく口をつぐんで眺めているだけの、荘重な光のセレモニーが演じられていくのだ。

3 件のコメント:

  1. ナショナルジオグラフィックに投稿しましょ、この文章。
    いやーこれが読みたくて、Mubiluさんのとこに通っているのですw
    今日もありがとうございますw

    返信削除
  2. >Piccolaさん
    いやいやいやいやいや、大げさですよそれ笑。
    けど、旅の道すがらメモったのが評価されると嬉しいなー。
    また散歩行って考えて来ます。

    返信削除
  3. >散歩
    あっそれワカリマス!全力で!
    乗り物/散歩/水中で息を止めて死ぬ20秒前に閃きますよね。

    最後のだけはパクリで、DR.中松の引用でしたw

    返信削除