2010年12月27日

今年もありがとうございました。

連投で、もう今年の締めを。

というのも。
ちょっと鬼が笑う話だけど、2010年末~2011年始はタンザニアで過ごすのです。
青年海外協力隊は、年に20日間だけ"任国外旅行"と言う名で近隣国へ出かけられる制度がある。もちろん自費だけど、アフリカ諸国なんて日本から簡単に行けるもんでもないので、しっかり活用するのだ。

しかも、登ってやりますよ!
アフリカ大陸最高峰、キリマンジャロ!!標高5895メートル!!!
年末から登り始めて、初日の出はキリマンジャロ山頂で拝みます。
富士山経験すらない登山童貞ですけど、チョコ沢山積んで行けばなんとかなるんじゃなかろかと。
タンザニア旅行記は、旅行中手帳にまとめて、帰国後ここに書き連ねます。


そんなわけで、今年の投稿はここまで。
いつも偉そうなことを言いつつも、僕はまだ結局どこにもたどり着いてないわけで、
いつものように少しヘコんで焦ったりもするのだけど、
小さなものをコツコツと一つずつ自分の前に積んでいきながら、
自分らしく前に進んでいこうと、小さく決意する2010年の年末なのです。

Speak softly , people will listen.
Take your time , the world will wait.

今年も本当に本当にありがとうございました。
ふつつか極まりない更新率の男ではあるけれど、来年もよろしくおねがいします。
ときどきここを訪れては息災を確認してくれるすべてのあなたに、表面張力ぎりぎりの真心をこめて。
With Uganda children

UGANDA CURRY LIFE ~邦題・ウガンダカレー物語~

続きモノをまた書こうと思ってたのだけど、
先日まで日本人学校の巡回指導のボランティアに参加してて、書く時間がなくなってしまった。

というのも。
先生のちょっとした手伝いくらいだと思って参加したボランティアが、
授業準備から授業までやらされる、仕事並にハードな活動だったのだ。
これぞまさしく、ボランティアの罠、やりがいの搾取。。。。

ということで。
続きモノについてはまた来年に書きます。


そんな事より、クリスマスですね。
ウガンダは相変わらず季節感無視の暑い毎日なのだけど、
キリスト教徒の多いお国柄、クリスマスムードむんむんです。
みんなクリスマスに合わせて帰省するし、
街は色鮮やかな電飾で着飾ってるし、
しっかりサンタ服の人だっているのだ。


そんな中。
僕のクリスマスは、同県に住む隊員の友達を呼んで、
カレーパーティー兼クリスマスパーティー兼忘年会を行ったのでした。

そう、カレーなのだ、カレー!
日本みたいに恵まれた食材とキッチン設備のない、毎日がキャンプのような食生活を営んでれば、
そりゃあもう、やっぱりどうしてカレーなのだ。

全国のいたるところで行なわれているボーイスカウトからジジババハイカークラブのキャンプまで、
およそ集団自炊料理というものの多くが、このカレーライスを第一に採用し、
「大自然の中でたべるのは最高だなぁ」などと言いながら、
ふっはふっはとそのものの摂取にはげんでいるという場合が圧倒的に多いのは間違いない。

したがって、もし仮に「全国キャンプ料理総合ベストテン」というようなものがあるとしたら、このカレーライスはおそらくダントツのトップに位置し、第二のインスタントラーメンあたりとは大差をつけてここ数年不動の「輝け!キャンプ料理第一位」の座を誇示してやまない、と思うのである。

要はカレーが好物なのだ。もう"ウガンダカレー番長"も過言ではない。
クリスマスパーティーだとか忘年会だとか何かと理由をつけて、
みんなとカレーを食べたかったので、無理矢理みんなを集合させたのでした。

朝から街の市場に行って、野菜を買って、お酒を買って、豚をかっさばいて、
ターメリックやらクミンからやらヨーグルトやらコーヒー(彦麻呂のカレーから学んだ)まで。
コツコツ、コトコト、グツグツ、グルグル、、、、ドーーーーンと!

振舞ったのでした。
そりゃあもう、美味かった。我ながら、自分のカレー腕が恐ろしい。
(自分が作ったもので自分を慰められるんだからこんな安上がりなこともないです、つくづく。)


みんなも豚の角煮やら、自力で育てたイチゴやらを持ち寄ってワイワイ。
(あまりに夢中になってたので、カレー撮るの忘れた。)
Curry party②

そして、プレゼント交換まで企画。
僕はプレゼントをあげるのも割りと好きです。
これは自己満足のお楽しみなので、もらうほうは「プレゼントさせてあげる」くらいのつもりで、
あまり負担に思わず受け取ってもらいたい。
だってプレゼントは贈る側ともらう側、両方の楽しみで、お遊びなのです。
負担に思わず、気負いもせずに、軽やかにやりとりしよう。
だってダンナ、そんなのただのブツですからね。


そんなふうにして、カレーパーティー兼うんぬんは、ワハハハハ、ウヒャヒャヒャと過ぎていったのでした。

ま、実際これは23日の話。
何せ24日,25日はそれぞれ、それぞれの、それぞれがいたりするため。
もちろん両日とも、家で"一人"で過ごしたとも。
ま、自分主催のカレーパーティーが楽しかったから良いのだ。

2010年12月15日

プライベートな話をしよう①

「休暇中は、やっぱり暇なんですか?」
と聞かれれば、「いつでも暇です」と答えます。

ただ、我が家は玄関のドアを開けとけば、誰かしらが毎日訪れる。
その相手をしていれば、いつの間にか暇は解消されてしまうのです。
open-door


先日。
外で洗濯物を干してる最中に、水汲みに来た同僚のジャキと鉢合わせ。
駄話をペチャクチャしてた時。
chit-chat with jaki
「タカ、知ってる?
アメリカとかイギリスって休日に人と会っても、
『プライベートだから』とか言って近所の人とロクに話しないらしいよ。
信じられる??」

どっからそんな噂を仕入れたのか、
個人主義をどっかで勘違いしたのか、、、。

さすがにそこまで極端な事はないだろうけど、その話はあんまり笑えなかった。
アメリカなんかの例を出すまでもなく、日本だって都会にいればご近所付き合いなんてほとんどない。
夜中に「ロウソク切れちゃったから、貸してー」なんて来ないし、
道行く知らない人に「お疲れさまー」なんて挨拶しない。


まぁそういうのは良し悪しの問題じゃなくて、個人の嗜好の問題だけど。
実際、首都のカンパラに行けば日本の都会の風景とさして変わらない。
ご近所付き合いがない代わりに、煩わしさとは無縁な生活を送ってるように思う。
村の若い奴と話してても、
「村は暇だから、都会に行きたい」って言う奴が多い。


そこいくと、出自が下町な自分。
休暇中は、ほとんど村で友達とプライベートを過ごすのです。

2010年12月13日

大げさに言うのならば、きっとそういう事なんだろう

国家試験が終わりました。
生徒に出来を聞くと
"OK"やら"Some how"やら適当な返事しか返ってこないけど、
まぁテスト後の反応なんてそんなもんだ。


国家試験の終わりは、学校の終わりも意味している。
つまり、二年生の卒業だ。

学校が面倒を見るのは、国家試験まで。
職探しは、生徒が自力で行わないといけない。
なので、生徒は国家試験が終わるとすぐウガンダ各地に散って行く。
前にも書いた通り、生徒は全国から集まっているので、
学校での別れは、ほぼ今生の別れなのです。


彼らとは、生徒と先生という関係以上に、人間的な付き合いが多かった。
年齢が近かったし、言葉が不慣れな分、その方が僕にはやりやすかったのだ。

放課後に、実験も補習もバレーもサッカーも沢山した。
英語とルガンダ語を教えてもらう代わりに、日本語も教えた。
赴任当初に近隣の村を案内してくれたのも、
家に押しかけて来て、一緒にウガ飯を作って食べたのも、
一人でいる事を孤独と思わなくなったのも、彼らのおかげなのだ。


出発の日。
生徒を見送ってる中で、
特に仲が良かったAlexに言われた。

「ありがとう、せんせい」

放課後にちょくちょく教えてたとはいえ、まさかの日本語。
つたなくてたどたどしい、これ以上嬉しいものなんてない言葉。
つい堪えられなくなってしまった。


ま。
そんなメソメソ気分なのはこっちだけで、
「お金貯めて日本行くよ!」
「良い先生なるよ!」「デカい男になるよ!」
とか、相変わらず笑える口を叩いて、皆は気持よく帰って行ったのでした。

「絵に描いたモチ」と人は笑うけど、
まだモチを食べたことがない人のほうが、理想を描く力はよっぽど強い。
よっぽど高いモチベーションで、よっぽどおいしそうに、
迷いなく自分だけのモチを描ける。

気持ちの良い汗を。
けして枯れない涙を。
幅広い心を。
下らないアイデアを。
軽く笑えるユーモアを。
上手くやり抜く賢さを。
眠らない体を。全て欲しがる欲望を。

それくらい、でっっっかい人間になってほしいもんだ。
なんてったって、これからの彼らは自由なのだ。
With Students