2010年5月27日

アフリカの課題、マラリア

ウガンダは他のアフリカ諸国同様、病が深刻な社会問題になっている国。
よくある話だけど、アフリカが世界経済の発展から取り残されてしまったのは、彼らの能力が劣っているとか、勤勉でないといった理由では全くなく、地理的・環境的にアフリカという場所が問題の多いところだからだ。


ヨーロッパ人が、アメリカ大陸とアフリカ大陸に同じように移住したにも関わらず、何故アメリカのようにアフリカは発展しなかったのかというと、気候の差や病気の存在が大きかったと言われています。


マラリアもその深刻な感染病の一つ。
渡航前は、
「せっかくアフリカ行くんだから
 一回くらいマラリアンナイト記念にやっとくかー」
なんて、既に熱病発言してました。
実際、アフリカ派遣の相当数の隊員がマラリアに感染している。


ただ、意外と知らないマラリア話。
マラリアは、回数を重ねる内に体が慣れてくるものらしい。
一回目は一気に40度近くまで発熱し、死ぬほど辛い。
「感染初日は辛くて眠れなくて、
   2時間経ったと思ったら20分しか経ってなかった」(発病経験のある先輩談)


そして二回目、三回目と回数を重ねるごとに、発熱などの辛さは減少。
だから体に耐性ができていく、、、と思わせるのが奴の怖さ。
4、5回もかかると急な発熱などを伴なわずに、ポックり逝ってしまうらしい。
未だに毎年100~150万以上の死者を出し続ける死病である。
そのため、3回かかったら即『任短』(任期短縮の略、つまり強制帰国)。


だが、しかし。
だが、しかしだ。


それだけなら『まだ』いい。


奴の本当の恐ろしさは、
数回感染すると『種なし』になってしまうという事。
自分の坊やとは会っておきたいので、マラリアンナイトは中止する事にしました。

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