2010年6月6日

海より深く御免なさい

同期とドミ近のミュージアムを訪れる事にした。
そこは乗合いタクシーでドミに帰って来る度に何度も目に入って、前々から気になっていたのだ。

僕を含めて全部で4人。
4人もいれば、心もデカイ。
またパシャパシャと風景を撮っていた。

が、突然ライフルを携帯した軍の方々に拘束。

というのも、ミュージアムまでの道にイギリス大使館があり、その周囲は撮影禁止地区。
そうとも知れず、呑気に風景を撮っていた所を捕まりました。
謝まれば済む問題だと思ったものの、建物内に連行。

どう頑張ってもスパイには見えない風体なので、
「こんな時ショーン・コネリーならどうするか」
なんて呑気に考えつつ、建物内を興味深く見学。
建物内の人もテキトーな業務作業で尋問して”もう帰っていいよ”という体。
「それじゃ、お疲れさん」と思って帰ろうとした所、


奥から彼が現れた。

皺の深さから初老の域だと推測できるも、常人の2倍くらいの重厚な体躯。
唇の上のコールマン髭。感情表現の仕方を忘れたかのような鬼気迫る無表情。
そしてアノ目だ。”死線をくぐり抜けてる目”を人生で初めて見た。
鬼軍曹トム・サイズモアが滑稽に思える程の、人を呑み込む迫力がそこにはあった。


 何故写真を撮った?
⇒たまたま風景を撮っていただけ
⇒風景を撮りたければここである必要もない
⇒何故写真を撮った?
という論理で執拗に詰問し、一転して緊迫。

頭の中のレッドアラートがガンガン鳴り響く。
このままでは本当に”とんでもない万が一”が起こりかねないと察し、
襟を正して真剣に対応。

こういう時はひたすら平謝りするより、
相手の質問に対して真摯に一つ一つ返答した方が対応が良い事は、
叱られ人生の経験上、体験済みである。


が、論理とは無縁の「たまたま」だっただけに説得難航。
必死に平謝りして釈放して頂いた。

この前にも、土着の新興宗教のミサに興味本位で同期と参加し、
「目の前で人が狂い始める乱痴気騒ぎに4時間拘束」
という事態にあったばかりだ。

「物見高いは江戸の常」って言葉が五体に染み入る。

4 件のコメント:

  1. びびるとしえ2010年6月6日 11:49

    「物見高いは江戸の常」って、時と場合を考えないととんでもないことになるってこと。肝に銘じること!
    とりあえず無事釈放で一安心。
    日本では、新政権誕生・管総理大臣にチェンジしました。

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  2. アハハハ、確かに。
    こっちはたまに冗談じゃ済まない事もあるからね。
    真面目に不真面目もほどほどにしとくさ。

    管さんは「感無量」って言ってた?

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  3. 映画ですね、映画w

    読んでる分には楽しいけど、実際は汗タラタラだったでしょう?!

    さらなるハプニングを楽しみにしてます(でもご無事でw)

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  4. ある程度の事は全部笑えると思ってますけど、今回ばかりは肝が縮まりましたわ。

    抜けてる性分なんで、毎日スットコドッコイなんでその辺感じてもらえればw

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