2010年6月23日

We can't wait. ~Let's go 2010~ ⑧

中華料理屋の宣伝はさておき、9時半からはデンマークvsカメルーン戦を観戦。


こちらの試合はドミ近くのスポーツバー、"Just KICKING"で観戦。


負けた時点で予選敗退が決まるこの試合、お昼の同組の試合とは勢いが違った。
特にカメルーン。最初からウイイレよろしくなスピードとフィジカルで縦横無尽にフィールドを駆け廻っていた。



ボールを奪う。人のいないサイドにロングパス。
異常な脚力で追いついてワントラップでセンタリング⇒シュート。
そうかと思えば、ロングシュートもガンガン打ち込んでくる。

とにかく早い。足も早ければパスも早い。
そして、バカみたいに怒涛の勢いで突っ込んでくるのだ。

日本代表の試合を見慣れた目には、そのシンプルで早くて粗い"爽快で混沌のサッカー”は、
違うスポーツかと見紛う程魅力的で、酒の力も借りて僕は陶酔してしまった。


それに。
その鬼気迫る必死さは、アフリカ勢が次々と敗れる中で、アフリカ中の期待を背負ってアフリカサッカーを世界にアピールするためのプレーのようにも見えた。

ちょっと言い過ぎか。
毎日悲しそうにアフリカ勢の敗退を伝える生徒との会話を思い出して、変に情が移ってしまったのかもしれない。フィールドに負けないくらい、懸命にカメルーンを応援するウガンダ人達と一緒に大騒ぎして試合観戦したからかもしれない。



何にせよ、
カメルーンの勇姿が心のずっと奥の方ⓒTHE BLUE HARTSにグッと来てしまったのだ。




試合は、カメルーンが上記のような勢いで前半に点を上げるものの、一瞬のスキをつかれて二失点。それに、後半は最初の飛ばし過ぎが原因でガス欠を起こしている感は否めなかった。

それでも、彼らはひたすらシュートした。
誰が見ても息切れが分かる体で、文字通り体当たりし続けた。

素人目には、デンマークが守備を固めたのか、カメルーンが押してたのか区別はつかないけど、カメルーンが攻勢有利だったのは間違いなかった。
差なんて髪の毛一つ分くらいの差しかなかった。



その後もカメルーンのシュートはゴールネットを揺らす事なく、試合終了。
その瞬間、カメルーンのワールドカップもアフリカ中のため息ともに終わった。
ただ、何度となく噛み続けた”不屈のライオン”のプレーは、僕の胸を熱くさせるには充分過ぎる程だった。

2 件のコメント:

  1. 写真からものすごい熱気と興奮が伝わってきます!

    現地の人たちと、こうして一つのことに夢中になれるなんて
    すごいな。

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  2. 目の前の勢いを伝えるってのは、写真にせよ文章にせよ、難しいものですね。
    結果的にカメルーンの勢いを書くつもりが、鼻息を荒くした自分の事に終始してしまいましたし笑。
    いやいや、ウガンダ人は親切でシャイで人懐っこい性格の人が多いんで、ピッコラさんもすぐ友達になれますよー。

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