2010年11月2日

彼と彼女とPTC④

Students of Uganda③

今度はもうちょっと小さな話。
"(うちの)PTCでの授業風景"について。

1年2年全クラスの理科を担当している上で、共通して言える事。
勉強できない生徒がヒジョーーーに多い。



ある日の物理の授業。
《運動エネルギーと位置エネルギーの説明をした後での、練習問題を出して》

(解答を見せながら、満面のドヤ顔で)
生徒:「マスター!出来たよ!」
Mathematical Expression①










問題文を読み取って、計算式になおせたまでは良かったのだけど。。。
これくらいの計算、26歳(その生徒)としては正確に解いてもらいたい。

しかも、見回ってると他にも平気で
Mathematical Expression②
なんて計算をしている生徒もいて、決して彼が例外なのではない。


みずから進んでギャフンと言いたくなる。




毎日の授業風景はこんなふうにして、
少し前の(最近は知らない)"いかに魅力的に間違えるか"のクイズ番組のような珍回答が続く。




ある日の地理の授業。
《『地球の自転』を地球儀を使って、しかもアフリカ大陸のウガンダを例に説明した》

僕:「例えば、朝7時にウガンダがここ(生徒から見て正面)にあれば、(回転させつつ)昼12時はここ、(回転させつつ)夜12時はここ、そしてまた朝7時にここ(生徒から見て正面)に還ってくるんだよ」

(颯爽と手を挙げて)
生徒:「マスター、自転してる時はアフリカ大陸と何大陸が回るんですか?」

僕:「・・・・( ´_ゝ`) えっ?」





《「地震の仕組み」をプレートのモデル(スポンジをプレートに見たてて)を例に説明した》

僕:「こうやってプレートが原因で、地震ってのは起きるんだよ」

(深々と納得して)
生徒:「へー。前までは自転の遠心力の勢いで地震が起きてるんだと思ってましたよ」

僕:「・・・・( ´Д`)  ナンですと?」




《授業の始めでプレートのイロハを教え、その上で海嶺やら海溝やらを(個人的には上手に)教えた》

僕:「海嶺や海溝ってのはこうなってるんだね。んじゃあ、今日はここまで。最後に質問ある?」




(一番前に座っている、目の前の生徒が手を挙げて)
生徒:「マスター、プレートって何ですか?」









かけた眼鏡だってずれ落ちないほうがおかしい。

4 件のコメント:

  1. いやいや、生徒にとってみれば、
    目からウロコ、のお話なんですよw 

    先生がんばれw

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  2. 興味深いです
    実は先週 地下水影響被害の裁判判決がおりました、
    帯水層の知識が無い内容の判決でした。
    日本の裁判所の話です。
    自然科学の日本での一般認識ってどうなっているのかと思いますが

    ウガンダの学生たちは、ムビルコースで必ず変わって行くと思います
    素敵なクラスに目が離せませんです

    海婆ムビル

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  3. >Piccolaさん
    確かに地学と天体の範囲はどうにも弱いんですよね。
    他の知識は定義までしっかり言えるんですけど。
    目からウロコ、とかの表現も上手く伝えたとしても理解できないんだろーなー笑。
    頑張りますw


    >海婆ムビルさん
    日本における自然科学の一般認識ですかー、、興味深い。
    ただ盲目的に信じる人だけでなく、バカにするような人もいてもいいかもしれませんね。以前の蓮舫議員の発言を端にする議論じゃないですけど。
    じゃないと、結局"何で日本に自然科学が必要なのか"が見えてこなさそうですもんね。

    ムビルコースも、そうやって"考えるきっかけ"を与えられたら良いんですけどねー。。。ちょっと大袈裟でワガママな理想ですけどw

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  4. 目で見えない世界は難しいのね
    掘って見せることも出来ないし・・・
    ムビルマスターの教え方は私の弁証法に役立ちそう? 
    ヒントが見え隠れしてます
    学生の質問に興味津々です
    何か変ねですね ふふh^〜^
    裁判官に説明するヒントになりそうな予感が..

    海婆ムビル

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